「ダウン症が軽度の場合の症状や特徴は?」
あなたは今、そのようにお悩みではありませんか?
ダウン症には重度や軽度の違いがあることを知り、軽度の場合「症状」がどのようなものなのか気にかかりますよね。
そのようなお悩みを抱えている方に「軽度のダウン症の症状と特徴」を解説します。
またダウン症患者の「平均寿命」や「成人後のダウン症患者について」もご紹介するので、ダウン症で悩むことが無くなるかと思います。
ダウン症についての不安を解消することに、この記事がお役に立てれば幸いです。
ダウン症に軽度や重度の違いはあるの?
明確な定義は存在しませんが、「知的発達の度合い」によってダウン症の軽度・重度を区別することが多いです。
ダウン症に限らず知的障害を持つ方に対して「知的障害の度合い」を測り、手当てなどを受けるための「療育手帳」を国が公布します。
「知的障害の度合い」は知能測定値や社会性・日常生活などを総合的に判断し、「最重度」「重度」「中度」「軽度」に区分されます(都道府県によって区分・手当ても異なります)。
障害の程度 | IQの目安 | 生活の状態 |
最重度 | 20未満 | 生活全てに援助が必要 |
重度 | 20~35未満 | 日常生活に常に援助が必要 |
中度 | 35~50未満 | 日常生活に援助が必要 |
軽度 | 51~70未満 | 自立した生活ができる場合が多い |
知的障害が重度であるほど、税金控除や手当金の支給などの国からの援助が多くなり、軽度であるほど援助が少なくなります。
そのためダウン症患者に対して、「重度・中度・軽度」のような明確な基準はありませんが、国からの援助の違いや知的障害の度合いを理由に「ダウン症の軽度・重度」を区別しているようです。
ダウン症の症状や特徴は?
ここでは以下の場合に分けて、ダウン症の症状や特徴をご紹介します。
- 重度の場合
- 軽度の場合
重度の場合
合併症の発症リスクが高い
ダウン症患者は、以下のような合併症を発症しやすい傾向にあります。
特に心疾患や循環器系の病気を発症しやすく、幼少時に命を落とすダウン症患者が少なくありませんでした。
しかし昔と比べて医療水準が上がり、合併症を発症しても治療で治すことができるため、命に関わることは少なくなっています。
一方で命に別状はありませんが、難聴になりやすかったり、斜視や白内障の症状が出やすかったりすることがあります。

そのため難聴によって意思疎通が困難になる場合や、目の手術を行う必要がある可能性もでてきます。
知的障害が重度
知的障害が重度の場合、ダウン症も重度とみなされることが多いです。
重度な知的障害の特徴として、以下の特徴が挙げられます。
基本的に日常生活の支援が必要であり、食事や排泄、服の着替えなどにも介助が求められます。
一方コミュニケーションに関しては、現在の状況を「身振り手振り」や「短い単語」を使って会話をすることが可能です。
軽度の場合
ダウン症には3つの種類があり、ダウン症を発症する2%の方は「モザイク型」と呼ばれる「症状が軽い」種類のダウン症があります。
ダウン症の症状が軽い場合は比較的「モザイク型」が多いですが、モザイク型以外の方でも症状が軽い場合もあります。

合併症の発症リスクが低い
ダウン症の明確な区別はないので後付けになりますが、合併症の発症が少ないと「軽度」とみなされることが多いです。
上記の「ダウン症患者に発症する合併症」の発症リスクが低く、健康的に生活できる確率が高いことが特徴です。
実際に合併症を発症したことがなく、手術や入院をしたことがないダウン症患者もいるようで、個人によって大きく差があります。
知的障害が軽い
軽度な知的障害の特徴は、以下の特徴が挙げられます。
知的障害が軽い場合、同年代の人よりは学習速度が遅いものの、成人後の一部能力面には大きな差がなく、「一般社会」で働ける場合もあります。
実際に軽度の知的障害を持つ人達は、小学校・中学校を一般のクラスで過ごす方もおり、少ないですが大学進学をする方もいます。
(文部科学省特別支援教育について:重度・軽度のダウン症患者を含める)
また身体的な発育面に関しては、以下のような特徴があります。
▼発育の目安期間(2018年の天使病院のデータより:重度・軽度のダウン症患者を含める)
日本人の平均 | ダウン症児の平均 | |
首が座る | 3~4ヶ月 | 4ヶ月 |
寝返り | 5~6ヶ月 | 6~7ヶ月 |
一人座り | 7~8ヶ月 | 11~13ヶ月 |
はいはい | 8~9ヶ月 | 12~13ヶ月 |
ひとり立ち | 12ヶ月 | 19~23ヶ月 |
独歩 | 14ヶ月 | 22~27ヶ月 |
ダウン症患者は普通に生きられるのか?
重度や軽度のダウン症患者に限らず、日常を生きていくことは可能です。
ダウン症患者の平均年齢は60歳前後と言われており、世界の平均年齢とわずか10歳近くしか差がないほど、命の危険は少ないです。

実際に一般社会で働いている人もおり、パン工房に勤務をしている方や画家になられた方もいらっしゃいます。
ダウン症 軽度 まとめ
この記事では、ダウン症の「軽度・重度」の違いやダウン症の症状などをご紹介しました。
出産を控えた方で、お子様の疾患が気になるならば、新型出生前診断(NIPT)を受けることをお勧めしております。
母親の血液検査だけでお子様のダウン症の可能性が90%以上の確率でわかる検査です。
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