「生理が来るタイミングが早い気がする」と感じたことはありませんか?
生理の周期は人によって多少の個人差があるとはいえ、あまりにも頻繁に起こると不安になるでしょう。何より、わずらわしい生理が人よりも多く来るというのはそれだけでイライラしてしまうものですよね。
この記事では、生理が早く来る理由や改善方法を解説します。生理が早い人や、最近早くなったと感じている人は、この記事を参考に必要に応じて改善策を検討してください。
正常な生理周期と経血の状態は?
生理周期や経血量、出血日数などには個人差があるものの、あまりにも一般的な数値からずれていると異常だと判断することになります。自分の生理が正常かどうかを知るためには、まず正常な生理の日数や経血の状態について知っておかなければなりません。
正常な生理の場合 | |
生理周期 | 25~38日 |
生理予定日からのずれ | 前後1週間以内 |
出血持続日数 | 3~7日 |
経血量 | 50~120cc |
経血の色 | 赤~暗めの赤(生理後半にかけて暗くなることが多い) |
経血の状態 | ややドロドロしており、血の塊が混ざっていない |
生理には個人差がありますが、生理周期や経血の状態が正常なものより大きく異なるという場合には注意が必要です。中には、病気などが原因となっていたり、将来的な病気や不妊のリスクになったりすることもあるので、まずは婦人科を受診してください。
生理が早いのは頻発月経かも
正常な生理周期は25~38日だとお伝えしました。つまり、生理が起きてから次の生理までの期間が24日以下の日数だと、早すぎて何か異常があるということになります。生理周期が短すぎたり遅すぎたり、また全く生理が起きなかったりする症状を生理不順(月経不整)と言いますが、生理が24日以下の間隔で頻繁に起こるのは頻発月経と呼ばれる症状です。
病気が隠れている可能性や、不妊の原因となる可能性もあるため、頻発月経の症状に当てはまる場合は病院を受診すべきです。特に、子供を持つことを望んでいる女性は頻発月経を放置せず、病院で検査や治療を受けましょう。
特徴
頻発月経の最も重要な特徴は、生理周期が24日以下と短いことです。しかし、それ以外にもいくつかよく見られる特徴があります。頻発月経の特徴は下記の通りです。
- 生理周期が24日以下
- 思春期や更年期の女性に多い
- 経血量は少ない場合が多い
- 10~14日程度、ダラダラと長期間出血が続く
まず、頻発月経でよく見られる特徴が、経血量は少ないのに出血がダラダラと長期間継続するという点です。生理から生理まで期間も短い上に、出血が通常よりも長期間続くので、とてもわずらわしいと感じることでしょう。
また、もう一つの特徴は思春期と更年期の女性に多いということです。思春期にはまだ身体の機能が完全に成熟していないため、そもそも頻発月経に関わらず生理不順の症状自体がよく見られます。さらに、更年期になると卵巣機能の変化によって卵胞期が短くなり、生理周期が短くなるというのはよくあることです。そのため、思春期や更年期の頻発月経は年齢的な要因が大きく、あまり心配しなくても良いことが多いと言えます。
原因
頻発月経は主に3つの原因が考えられます。
- 卵胞期が短くなっている
月経から排卵期までの卵胞期が短くなって頻発月経の原因となっているケースです。女性ホルモンのバランスが崩れることで卵胞の成長が早まることは珍しくなく、思春期や更年期には特によく見られます。 - 黄体期が短くなっている
排卵期から月経までの期間を黄体期と呼び、黄体期が短くなることも頻発月経の原因の一つになります。黄体期が短縮され、黄体ホルモンが十分に分泌されなくなると、不妊や流産に繋がるので注意が必要です。 - 排卵が行われていない
無排卵周期症と呼ばれる症状で、そもそも排卵が行われていないことが原因のケースです。頻発月経の中でも周期が特に短く20日未満である場合、6割は排卵が行われていないとされています。妊娠には排卵機能が必要なため、妊娠を希望する女性は治療が必要です。
素人が原因を判断することはできませんので、病院で検査を行わなければなりません。
治療方法
頻発月経の治療は、原因や妊娠希望の有無によって異なります。例えば、思春期や更年期に多く見られる卵胞期短縮を原因とした頻発月経では、治療をせずに経過観察とすることも珍しくありません。
卵巣などの病気が潜んでいる場合にはその病気の治療を行ったり、ストレスや過度な運動などの生活習慣に問題がある場合には生活への指導を行ったりすることもあります。すぐの妊娠を望んでいない女性では、低用量ピルを服用して治療することもありますが、月経不順の改善を目的として低用量ピルを利用する場合、保険は適用されません。いずれにしても、まずは病院で検査を行い、原因を突き止めることが重要です。
不正出血の可能性も
生理が頻繁に起こる頻発月経だと思っていたのに、実際は不正出血だったというケースもあります。不正出血とは、生理以外のときに膣から出血することです。ここでは、不正出血の特徴や原因、治療方法などを紹介します。不正出血には何かの病気が潜んでいることもあるので、不正出血を疑ったら放置せず病院を受診しましょう。
特徴
後述しますが、不正出血は原因がさまざまなので、血の色や状態も一概に述べることができません。真っ赤な鮮血であることもあれば、生理と見紛うような暗い赤色をしていることもあります。出血量もさまざまで、明らかに異常だと感じるような多量の出血から、下着にわずかに付く程度の少量の出血までさまざまです。
特にわずかな量の出血では、「このくらいなら大丈夫だろう」と軽く捉えてしまうかもしれませんが、血の色や出血量で自己判断をせず、病院で相談するようにしてくださいね。
原因
不正出血として考えられる原因には、下記のものが挙げられます。
- 子宮や卵巣、膣の病気
子宮筋腫や子宮や卵巣のがん、子宮内膜症、膣炎をはじめとする子宮や卵巣、膣の病気が原因となっているケースです。この場合の不正出血を器質性出血と呼びます。 - ホルモンバランスの乱れ
精神的なストレスや年齢的な要因でホルモンバランスが乱されることも不正出血の原因です。ホルモンバランスに影響される不正出血は機能性出血と呼ばれ、治療が不要な場合もあります。 - 排卵期
排卵期に起こる不正出血を排卵期出血や中間期出血と言います。病気ではないので心配する必要はありませんが、妊娠を望まない女性であれば低用量ピルで治療することも可能です。 - その他
上記の3つが不正出血でよく見られる原因ですが、これ以外にも不正出血の原因はいくつかあります。例えば、甲状腺などに病気があったり、性交によって膣が傷ついたりしたことなどが考えられる要因です。また、妊娠初期にも3割の女性に出血が見られるため、妊娠したという可能性もあります。
治療方法
不正出血は原因がさまざまであることから、まずは検査で原因を突き止め、その結果によって治療方法が異なります。上記の原因の中でも、ホルモンバランスの乱れから来る不正出血や排卵期の出血に対しては、症状の程度によって経過観察となる場合も少なくありません。
ポリープなどは部位や程度によって簡単に取り除くこともできますが、重大な病気が見つかってしまった場合には、病気の進行具合や内容に応じて治療を行う必要があります。いずれにしても、不正出血は原因によって治療法が大きく異なるため、まずは早めに病院を受診してください。
なかなか病院に行くのが難しいなら、オンライン診療を受けることもできます。最近ではピル処方の専用アプリも増えてきています。不正出血はピルの服用で良くなる場合もあるので、こちらを利用してみるのも良いでしょう。
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頻発月経と不正出血の見分け方は?
生理の血はややドロドロしていて、赤から暗めの赤色をしていると解説しましたが、不正出血は前述の通り一概に見た目の特徴を述べることができません。そのため、血の量や色、状態から確実に生理なのか不正出血なのかを判断することは不可能です。
そこで、見分け方の一つとしては毎日基礎体温を測ることが挙げられます。基礎体温の高い日が続く高温期の後で、体温が下がった頃に起こるのが生理です。そのため、基礎体温を付けていれば、ある程度生理の出血かどうかの判断材料になるでしょう。
ただし、起床時間が一定でないなど生活リズムが不規則な人は、基礎体温が安定しない傾向にあります。また、何か病気などがあれば基礎体温の周期がきれいに高温期と低温期に分かれないこともあり、基礎体温で生理か不正出血かを見分けるのは確実と言い切れません。
不正出血の疑いがあるのであれば、自己判断せずに一度病院を受診することをおすすめします。
おかしいなと思ったら病院へ
この記事では、生理が早い症状の原因や改善方法、不正出血との違いを解説しました。生理周期は人によって違いますが、24日以下の間隔で頻繁に生理が来るという人は要注意です。何かの病気が潜んでいたり、不妊に繋がったりする可能性もあるので、放置せずに病院を受診しましょう。
なかなか病院に行く時間がとれなかったり、婦人科に行くのに抵抗がある場合は、オンライン診療を利用してみるのも良いでしょう。
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