「基礎体温の変化って妊娠の兆候かな。」
そのようにお考えではありませんか。
基礎体温を毎日測っていたらいつも違う変化をしていた。もし基礎体温の変化と妊娠に関係があるなら詳しく知りたいですよね。
本記事では現役の医師が妊娠と基礎体温の変化の関係について詳しく解説します。
また妊娠したら現れる初期症状、妊娠を確認する方法、妊娠と基礎体温の関係についてのQ&Aについてもお答えするので、この記事を読めば妊娠と基礎体温の関係がわかり妊娠しているかどうか確認できるようになります。
今回は妊娠と基礎体温の関係、妊娠したら現れる初期症状、基礎体温が変化して妊娠したかもと思った時の対処方法、妊娠と基礎体温についてのQ&Aについて解説します。
妊娠と基礎体温の関係の理解に、本記事がお役立ててれば幸いです。
妊娠したら基礎体温に変化が起きる?
一般的に女性の基礎体温は、排卵期より前に低温期になり排卵期に入ると高温期になります。
この体温の変化は女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が関わっています。エストロゲンは排卵前に卵胞を発育させる役割があり、体温を低下させます。プロゲステロンは排卵後に着床しやすいように子宮内膜を厚くして、体温を上昇させます。
そのため排卵が起きるとプロゲステロンが分泌され体温が上昇します。この高温期の期間は14日間続き、受精が起きない場合はエストロゲンが分泌されて月経が起き低温期に移行します。
しかし妊娠が成立した場合は14日間以上高温期が続くことがわかっています。女性は妊娠するとプロゲステロンの分泌量が増加し、胎盤が完成する14週目まで増え続けます。そのため基礎体温が低温期にならず、高温期が続きます。

基礎体温の変化が通常の時と異なり、排卵期から高温期が14日間以上続く場合は妊娠の可能性を考えるべきでしょう。
妊娠したら現れる初期症状とは?
妊娠するとホルモン分泌が変化するため、基礎体温の変化以外にも様々な症状が現れます。妊娠の初期症状が起きる時期には個人差があると言われていますが、早い人では妊娠3週から起きるとされています。今回は代表的な8つの妊娠初期症状をご紹介します。
- 日中も常に眠くなる
- 食欲が変化する
- めまいやふらつきがある
- わけもなくイライラしたり落ち込んだりする
- 便秘や腹痛が起きる
- 胸のはりや痛みが生じる
- おりものや肌荒れが増える

14日間以上高温期が続き、妊娠の初期の症状が見られるケースでは妊娠している確率が高くなっています。上記以外の妊娠初期症状も存在するので是非参考にしてみてください。

妊娠を望んでおらず、まだ妊娠の兆候が出ていない場合、性行為の直後であればアフターピル(緊急避妊薬)を使った避妊が可能です。
アフターピルはセックスから72時間以内に飲むことで、あとから避妊ができるというお薬です。早く飲めば飲むほど高い効果が得られますので、避妊に失敗してしまった場合はすぐに処方してもらってください。
ドラッグストアでは購入できず、基本的には病院での処方になりますが、最近ではピル処方アプリを使ってオンラインで処方してもらうこともできるようになりました。保険証も不要で誰にも会わずに処方が受けられます。
不安な場合はこちらからアフターピルの処方を受け、すぐに飲むようにしましょう。
基礎体温が変化して妊娠したかもと思ったら?
基礎体温の変化や妊娠初期症状が現れている場合は、妊娠しているか確認を行う必要があります。妊娠しているか調べるための2つの方法をご紹介します。
妊娠検査薬を利用する
妊娠検査薬は通販やドラックストアで500円〜1,000円前後で購入することができ、尿をかけるだけで気軽に検査を行うことが可能です。妊娠検査薬は確定診断と違って、病院で検査を行う前に補助的に行うものです。
適切なタイミングで正しい使い方で使用できれば高精度で検査することができます。ただし間違った使い方をすると妊娠ではなくても陽性となることもあります。そのため妊娠検査薬を利用される方は製品の使用法をしっかり守って利用しましょう。
病院で検査を受ける
病院で行う妊娠検査は100%の精度で妊娠を判定することができます。問診や超音波検査を行い赤ちゃんの心拍数を確認することで妊娠の判定を行います。
受診が早すぎても赤ちゃんの心拍数を確認できないケースも存在するので、生理日予定日から5週目以降に産婦人科で検査を受けることがおすすめです。また先に妊娠検査薬を使用しておくことが一般的です。
妊娠と基礎体温についてのQ&A
正しい基礎体温の測り方は?
婦人体温計を口に入れて基礎体温の測定を行います。まず朝起きたら体を動かさずに寝たまま検温します。そのため手が届く位置に体温計を置いておくことが必要です。体温計の感温部を舌の裏側の付け根にあて、そして口を閉じて基礎体温を測ります。検温後に基礎体温の記録をおこなうと完了です。
基礎体温の変化がガタガタなのはどういう兆候?
基礎体温の変化が低温期と高温期の二相に別れてなく、折れ線グラフのようにガタガタになっている原因は睡眠不足や不規則な生活が考えられます。またストレスによるホルモンバランスの乱れによって起きる場合もあります。
基礎体温が低いままなのはどういう兆候?
低温期がずっと続く場合は無排卵月経の可能性があります。無排卵月経は生活習慣の乱れや過度のストレス、また多嚢胞性卵巣症候群という卵巣の病気によって起きます。無排卵月経は卵巣機能が低下し不妊の可能性が高まるので、早めの病院での処置が必要です。
妊娠と基礎体温の関係 まとめ
今回は妊娠と基礎体温の関係、妊娠初期に現れる症状、妊娠を調べる方法、妊娠と基礎体温についてのQ&Aについて解説しました。
妊娠すると基礎体温に変化が起きて14日間以上の高温期が続きます。また基礎体温の変化以外にも妊娠初期には様々な症状が現れるので注意が必要です。もし妊娠したかもと思われた方は妊娠検査薬を利用した後に、病院で検査を受けることをおすすめします。
また、性行為をしたばかりで避妊に失敗してしまったという方については、アフターピルを飲むことで避妊ができることをお伝えしておきます。
72時間以内であれば70〜90%の確率で避妊ができるので、まずはアフターピルを処方してもらうのが良いでしょう。悩んでいるうちに妊娠してしまう可能性もあります。避妊できなかった場合はすぐに処方してもらいましょう。
病院に行くのが恥ずかしい場合はオンラインのピル処方アプリを使ってください。最近はピル処方アプリがよく使われています。
累計65万回ダウンロードされている「スマルナ」というアプリは、アフターピルだけではなく、避妊のための低用量ピルを処方してもらうこともできます。
いざという時に頼りになるピル処方アプリ、スマホにインストールしておくと便利です。インストールはもちろん無料で、ピルを処方してもらった時にしか代金は発生しないのでご安心ください。