「二人目不妊かもしれない。」
そのようにお考えではありませんか。
一人目の子供はすぐに妊娠できたけど、二人目はなかなか妊娠しない。もし二人目不妊になっていたら不安になりますよね。
本記事が現役の医師が二人目不妊について、二人目不妊の原因について詳しく解説します。また二人目不妊の改善方法についても詳しく解説するので、もうこの記事を読めばもし二人目不妊でもどのように改善すればいいのかわかります。
今回は二入目不妊とは、二人目不妊の原因、二人目不妊の改善方法を詳しく説明します。
二人目不妊についての深い理解に本記事がお役立てれば幸いです。
二人目不妊とは?
一人目の子供を自然妊娠したのに、二人目はなかなか妊娠できないことを二人目不妊と呼びます。
現在晩婚化が進んでおり出産の時期の高齢化が進むことで、それに伴って二人目不妊になる夫婦も増えてきています。2017年に行なわれた調査によると、不妊治療経験者147人のうちの約62%は第二子の時に不妊治療を行ったという調査結果が出ています。
しかし原因を理解し適切な処置を行うことで、二人目不妊を改善することは可能です。
二人目不妊の原因
二人目不妊になるのは5つの原因が存在します。今回は以下の5つの原因について詳しく解説します。
- 加齢
- 一人目出産後の体の変化
- パートナーの変更
- 一人目出産の時から不妊症だったケース
- 一人目出産が帝王切開だったケース
加齢
加齢によって女性と男性は妊娠する能力・妊娠させる能力が低下することがわかっています。女性と男性の卵子と精子は加齢によって劣化していくことで受精することが難しくなります。そのため高齢になるほど不妊になりやすくなります。
日本生殖医学会の調査によると不妊の頻度は25歳〜29歳は8.9%、30歳〜34歳では14.6%、35歳〜39歳は21.9%、40歳〜44歳は28.9%と報告されています。
年代 | 不妊の頻度 |
25歳〜29歳 | 8.9% |
30歳〜34歳 | 14.6% |
35歳〜39歳 | 21.9% |
40歳〜44歳 | 28.9% |
一人目出産後の体の変化
女性の一人目出産後の体の変化は不妊の原因になる可能性があります。例えば一人目出産後に子宮内感染によって子宮や卵管の癒着などのトラブルが起き不妊になることがあります。
また一人目出産後の体重の大きな変化は二人目不妊を引き起こすと言われています。出産前に比べて急激に体重が増加すると無排卵になる可能性があり、また体重の減少が大きいとホルモンバランスを崩してしまい妊娠しにくい体になると考えられています。
パートナーの変更
一回目の出産とパートナーが違うケースで中々妊娠できないないときは、パートナーが不妊の因子を持っている可能性があります。そのためパートナーの変更していて妊娠できない場合は、不妊検査を受けることをおすすめします。
一人目の出産の時から不妊症だったケース
もともと妊娠しづらい体にもかかわらず、一人目は妊娠できたケースも存在します。そのため第二子の妊娠はうまくいかなくなります。
一回目の出産が帝王切開だったケース
帝王切開で一回目の出産を行った女性は帝王切開瘢痕(はんこん)症候群を起こし、不妊症につながる恐れがあります。帝王切開瘢痕(はんこん)症候群とは帝王切開の時にできた子宮の傷跡に月経血がたまることで、精子が子宮内に侵入することを防ぎ受精を妨げます。
しかし帝王切開を行った全女性が帝王切開瘢痕(はんこん)症候群を引き起こすわけではありません。
二人目不妊の改善方法
二人目不妊は夫婦の努力や適切な医療処置を受けることで改善することが可能です。今回は二人目不妊を改善する2つの方法に詳しく解説します。
不妊治療
二人目不妊の方でも不妊治療を行うと妊娠できる可能性を上げることができます。不妊治療では不妊検査を実施して夫婦の不妊の原因を調べて、検査結果をもとに妊娠するための最適な治療を受けることが可能です。
不妊検査や不妊治療を受けたことがある夫婦は5.5組に1組はいるとおり、一般的なものになってきています。また不妊治療には自治体からの助成金が存在しているものもあり、治療によっては誰でも助成金を受けることができます。さらに2022年から保険適用されることが決定しており、より不妊治療を受けやすい仕組みになってきています。

生活習慣の改善
生活習慣の改善によって女性は妊娠しやすい体、男性は妊娠させやすい体を作ることができます。食事やサプリメントから妊活な必要なビタミン群・葉酸・亜鉛・タンパク質を取ることは重要です。また7〜8睡眠時間を確保することで精子や卵子を正常に保つことができます。飲酒や喫煙などは精子や卵子に悪影響があるので避けましょう。

他にも様々な良い生活習慣があります。下記にすぐに実践できる妊活に効果のある生活習慣をご紹介しています。是非参考にしてみてください。
二人目不妊についてのQ&A
不妊治療はいつから始めれば良いでしょうか?
二人目不妊でお悩みの方で半年以上妊娠しない方は、不妊治療を受けることをおすすめします。加齢ととおもに妊娠率は低下し、また胎児の先天性異常が起きる可能性が高くなります。そのためなるべく若い年齢で妊娠する必要があります。
40歳で半年ほど二人目不妊の場合はもう妊娠できないでしょうか?
高齢になるほど妊娠率が低下し、胎児の先天性異常のリスクは上がりますが、二人目不妊の40歳の女性でも二人目の子供を妊娠することは可能です。しかし自然妊娠ではきびしい可能性があるので不妊治療をなるべく早くうけることをおすすめします。
二人目不妊 まとめ
今回は二人目不妊とは、二人目不妊の原因、二人目不妊の改善方法について詳しく説明しました。二人目不妊は晩婚化に伴い増加しています。しかし適切な改善方法を実行すれば二人目の子供を妊娠することは可能です。不妊治療や生活習慣の改善を行うことで、二人目の妊娠を成功させましょう。
二人目不妊にお悩みの方に本記事がお役に立ててれば幸いです。