「産まれたらダウン症だったケースってあるの?」
そのようにお考えではありませんか?
お腹の中の赤ちゃんがエコー検査ではなにも問題はなかったけど、産まれてきた時にダウン症だったら不安ですよね。
結論から申します。「産まれた時にダウン症だったケースは存在します。」
今回は産まれた後にダウン症が起きる確率、産まれた後にダウン症が発覚する理由をご紹介します。
さらに出産前に胎児を確実に検査する方法を紹介していきます。
この検査は、新型出生前診断(NIPT)と呼ばれるもので、羊水検査とは違い、お母さんの血液で検査する方法です。
オンラインで検査する方法もありますので、全国どこからでも受けることができます。現在、こちらのクリニックでは陽性的中率100%となっています。
気になる方はぜひご利用ください。
産まれたらダウン症だったケースはあるの?
妊娠中は胎児がダウン症と気づかずに、産まれたらダウン症だったケースは存在します。国立成育医療研究センターによると、2010年〜2016に産まれたダウン症の赤ちゃんの2200人のうち、出産後にダウン症が発覚した確率は80%もあると推定されています。
検査の進歩により出産後にダウン症が発覚するケースは以前より減ってきていますが、未だに多くのケースが存在しています。
なぜ産まれたらダウン症だったケースがあるの?
産まれたらダウン症だったケースが起きるのには、3つの理由が存在しています。
エコー検査で見落とされた
妊婦検診で行われるエコー検査で、医師が胎児のダウン症の疑いを見落とすケースがあります。エコー検査で見落とされると出生前診断を受けない限り、胎児がダウン症であるか調べることができません。
医師がエコー検査でダウン症の疑いを見落とす理由は、胎児の顔が普通ではことに気づいていたが個性の範囲内と判断してしまうことがあるからと言われています。またエコー検査による診断は精度が低く、医師の経験や技量によって大きく変わります。そのため医師が全く胎児のダウン症の兆候に気づかないケースも存在しています。

出生前診断を受けてなかった
産まれたらダウン症だったケースが起きる最も大きな理由は、出生前診断を受けていないことです。出生前診断を受けると高い精度で胎児を検査することができ、疑いがあるケースは確定検査によって出産前にダウン症の判定ができます。
しかし2010年〜2016年にダウン症の赤ちゃんを出産した妊婦の80%は出生前診断を受けてなかったことが明らかになっています。

医師の選択であえてダウン症の疑いがあることを伝えなかった
エコー検査で胎児に異常があることが判明していたけど、医師の選択であえてダウン症の疑いを伝えなかったケースもあります。日本産婦人科学会は「エコーによるNT検査の情報提供を、産婦人科医が積極的にする義務はない」という見解を出しています。
そのため各病院の方針によって胎児にダウン症の疑いが発覚した時の対応に違いがあります。東野産婦人科病院の永田新医師はインタビューで「赤ちゃんの命を救うことができるため、NT検査でダウン症の疑いがあっても妊婦から質問されないかぎり、疑いがあること伝えない。」と述べられています。(参照:西日本新聞)
検査によってダウン症の疑いがある胎児が発覚すると、妊婦は中絶か出産の選択をしなければなりません。よって医師の決断が命の選別に関わるため、各病院によって胎児のダウン症の疑いを伝えるべきかの見解が異なります。
出産前に確実にダウン症を判定する方法ってあるの?
出産前に胎児を確実に検査する方法は出生前診断を受けることです。出生前診断は胎児のダウン症を早期に判定することが可能とされています。
近年行われているNIPT(新型出生前診断)は妊娠10週目から検査を行うことができ、99%の精度で胎児がダウン症であるか調べることができます。また母体の血液を使って検査するのでリスクが存在しない検査として知られています。
出生前診断を受けるには条件が存在しますが、現在では誰でも簡単に非認定施設で検査を行うことが可能です。非認定施設とは違法な施設でなく、日本産婦人科認定外のクリニックを指します。非認定施設は出生前診断を受ける人に条件をつくらず、誰もが検査を受けれることを目的としています。
ダウン症児が生まれる確率は、年齢とともにあがり、20代の妊娠では1600分の1、30代の妊娠では200分の1、40代の妊娠では100分の1にまで達します。
妊婦の高年齢化が進む現代、多くの方がこの検査のことを知って、疾患を持つ赤ちゃんが生まれるかもしれないという悩みを解消してくれることを祈っています。
ダウン症以外の染色体異常による疾患も同時に調べることができますよ。
赤ちゃんの障害リスクを減らすことはできる?
もちろん、すべての障害を減らすことはできませんが、徐々に先天性障害についての研究が進んでいます。
最近、アメリカの米国予防医学専門委員会は、専門誌「JAMA」に女性の「葉酸」摂取が神経管閉鎖障害の発症頻度を下げると発表しました。
神経管閉鎖障害とは、先天的に脳や脊髄に癒合不全が起こる障害のことで、腰や脳に腫瘤ができたり、脳の発育が遅れる無能症などが含まれます。
女性が妊娠前〜妊娠初期に葉酸をとることで、脳や脊髄の成長を促す効果が期待できることが報告されているんです。
厚生労働省も妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月の間、食品や栄養補助食品から1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取することを推奨しています。
葉酸をたくさん含む食品としてはほうれん草、ブロッコリー、アスパラガスなどがありますが、調理によって失われやすいので、適量を摂取するにはサプリを使うのがオススメです。
ただし、どのサプリでも良いかと言うと、そうではありません。中には成分の良くないものもあるので要注意です。
悩んだら、婦人科医が推奨しているサプリを選ぶのがオススメ。
成分としては、体内への吸収効率が良い「モノグルタミン酸型の酵母葉酸」を選ぶと良いでしょう。
体内に長く留まることで、摂取効率もよく、推奨されている量の葉酸をしっかりと摂取することができます。
赤ちゃんの臓器形成のために大事な栄養素を補って、すこやかな妊娠生活を楽しんでください。
産まれたらダウン症だった まとめ
今回は産まれたらダウン症だったケースの確率と理由、出産前にダウン症を確実に判定する方法を解説しました。
昔に比べて出産後にダウン症が発覚することは減ってきていますが、多くのダウン症の赤ちゃんは産後にダウン症と判明しています。そのため産まれたらダウン症だったケースを避けるために、出生前診断を受けることをおすすめします。
現在、赤ちゃんの先天性疾患や障害は生まれてくるまでわからないものという認識から、出生前に検査できるものという認識に変わりつつあります。
少しでも多くの妊婦さんの悩みを解消したいという婦人科医の願いから、NIPTを実施している医療機関も増えてきています。
こちらのクリニックでは、遺伝専門医による通常の2.5倍の施設費用をかけて最新のスーパーNIPTを導入し、陽性的中率は100%となっています。
それくらい、遺伝子疾患は生まれる前に判断できるようになっているんです。オンライン診療もでき、遠隔地でも検査することができます。
もしあなたが少しでも不安を抱えているのであれば、NIPTも選択肢の1つとして考えてみてください。