脱毛をしたいけど、硬毛化してしまったらどうしよう
硬毛化ってどんな人がなりやすいのかな?
エステの脱毛で硬毛化してしまったから治し方を知りたい!
脱毛のお悩みでよくささやかれる「硬毛化」についてご存じですか?
脱毛を機に毛が硬く太くなる硬毛化が起こり、細く薄かった産毛のような毛が濃く目立ってしまうことがあります。
今回は、脱毛による硬毛化についての詳細と、なりやすい人の特徴や治し方について解説します。
- 硬毛化になりやすい人は、「体毛の薄い人」「体毛の密度が高い人」「毛根が深い人」
- 硬毛化の治し方は、「強い出力で脱毛を続ける」「針脱毛を行う」「自然に治るまで放置する」
- 硬毛化対策を行っているクリニックを選ぶ
硬毛化とは脱毛後に太く硬い毛が生えてくる現象
脱毛を受ける前に知っておきたいことのひとつに、硬毛化のリスクがあります。
硬毛化とは、脱毛した毛が施術前よりも濃く太くなることです。
脱毛の施術を受けた毛は通常であれば細く少なくなっていくはずですが、逆に太く硬い毛が生えてきて以前より目立つようになってしまいます。
「増毛化」と呼ばれることもありますが、毛穴の数は生まれつき決まっているため、脱毛の影響で毛や毛穴の数が増えることはありません。
硬毛化によって毛の1本1本が太く硬くなることで、毛が増えたように感じられるようです。
硬毛化は医療脱毛(レーザー脱毛)・エステ脱毛(美容脱毛)での施術のほか、家庭用の脱毛器を使用した際にも起こる可能性があります。
硬毛化の発生頻度は1%程度
ムダ毛が悪目立ちする可能性を考えると、できれば硬毛化は避けたいものですが、実際にはどの程度の確率で起こるのでしょうか。
硬毛化の発生頻度には諸説あり、一説では1%程度とされています。
つまり、およそ100人に1人の確率で起こると考えられ、決して高頻度ではないので過度に心配する必要はないでしょう。
硬毛化する量には個人差があるものの数本程度で済む方も多く、大半の毛が硬毛化するケースは少ないです。
「ムダ毛の量をできるだけ減らしたい!」と毛の量や濃さにお悩みの方は、硬毛化を恐れて脱毛を避けるのは得策とはいえないでしょう。
硬毛化の発生頻度や発生量には個人差があり、実際に脱毛してみなければわからないといわれています。
硬毛化が発生する3つの原因
硬毛化が起こる原因ははっきりとわかっておらず、原因にもさまざまな説があります。
施術の方法や工夫次第で硬毛化の発生リスクを下げられるのであれば、脱毛を受ける前に知っておきたいところです。
硬毛化の発生原因としては、以下の3つが考えられます。
それぞれの原因について、詳しくみてみましょう。
脱毛の出力が不十分で発毛組織が活性化する
硬毛化が起こる原因として考えられるのが、脱毛のレーザーで十分な熱が与えられず、発毛組織が破壊されないケースです。
そのため、中途半端な出力で照射する施術は推奨されません。
基本的にエステ脱毛は医療従事者が携わっていないことから、医療脱毛ほどパワフルな出力で照射できず、発毛組織の破壊には不十分だとされています。
エステ脱毛・医療脱毛問わず硬毛化のリスクはありますが、出力レベルの明らかな違いから、エステ脱毛のほうが硬毛化のリスクが高いと考えられます。
ダメージから回復する過程で毛が太くなる
脱毛の施術で十分な熱を与えられずに発毛組織が中途半端にダメージを受けると、痛手を負った発毛組織は回復しようと努めます。
この説もまた、毛根に与えるダメージが不十分であることが原因の根底にあります。
中途半端にダメージを与える方法よりも、毛根を一気に破壊できる方法のほうが硬毛化のリスクを減らせるといえるでしょう。
毛周期に伴い発生する
毛周期とは、毛の生え変わる周期のこと。
成長初期・成長後期・退行期・休止期の4段階を経るサイクルで、毛は生まれ変わります。
脱毛の施術によって発毛組織に対して中途半端な刺激を与えてしまうと、この毛周期が変化する可能性があります。
反対に、毛周期の影響で毛が自然に抜け落ちる現象を繰り返すことで、硬毛化した毛が元の細く柔らかい毛に戻っていくこともあります。
硬毛化はホルモンバランスの変化による影響も疑われていますが、ホルモンバランスが乱れていなくても起こる人もいるため、原因の一説としてとどまっています。
脱毛でおこる硬毛化とは?写真で見分け方を解説
脱毛によって起こる硬毛化は、どのような状態なのかを画像で具体的にみてみましょう。
以下の画像は、太ももの医療脱毛で硬毛化が起こった方の例です。
引用元:エステティックサロン カルミア
画像中央あたりの毛が周囲の毛と比べて明らかに毛質が濃く太くなっており、硬くなっていることも想像できます。
もともと目立ちにくい細い毛質だったそうですが、硬毛化した部分の毛は1本1本の存在感が強まり、本来の毛質と異なることがわかります。
該当する期間にこのような変化を感じられた場合は、硬毛化が起こった可能性が高いでしょう。
硬毛化したらどうすればいい?3つの治し方
硬毛化した場合は、どのように対処するのがよいのでしょうか。
硬毛化の治し方として以下の3つが挙げられます。
それぞれの方法について、詳しくみてみましょう。
強い出力で脱毛を続ける
脱毛中に硬毛化が起こると、脱毛を中断しなければならないと思う方が多いでしょう。
しかし、中断せずにあえてレーザーの出力を上げて、よりパワフルな照射で脱毛を続けるのもひとつの方法です。
先の画像の例のように、硬毛化した部分は以前よりも毛が濃く太くなっているため、メラニン色素に反応するレーザーで脱毛をしている場合はより効きやすい状態になっていると考えられます。
レーザーの出力が高すぎると、肌に負担を与えることがあります。
肌がデリケートな方はとくに注意が必要なので、担当者と事前によく相談してから進めてください。
針脱毛(ニードル脱毛)を行う
硬毛化の治し方として、針脱毛(ニードル脱毛)を選ぶのもひとつの方法です。
針脱毛とは、針を毛穴に差し込んで電流を与えることにより、毛根にダメージを与える脱毛方法です。
現代ではレーザー脱毛や光脱毛が主流になっており、針脱毛が選ばれるケースは珍しいでしょう。
しかし、その効果は非常に高く、確実に毛根を破壊できるとされています。
硬毛化して後悔している方、もう硬毛化のリスクに悩みたくない方は、針脱毛による永久脱毛を選択肢に入れるのもよいでしょう。
ただし、針脱毛は針を用いて施術するため、さまざまなデメリットも生じます。
- 針代が別途発生する可能性がある
- 施術者に専門の技術や資格が求められる
- 施術時間が長くなる
- 脱毛費用が高くなる
感染症対策として自分専用の針で施術してもらう必要があり、ある程度使用したら交換されるため、針代が別途発生する可能性があります。
また、針脱毛には専門の技術や脱毛の資格が求められるため、簡単な施術とはいえません。
施術時間も長くなり、費用も高くなるため、脱毛の負担はさまざまな面で強まることが想定されます。
針脱毛を検討する場合は、デメリットもきちんと理解したうえで選択することをおすすめします。
自然に治るまで放置する
硬毛化が起きた場合、該当する部分の脱毛を中断して自然に治るまで放置するのもよいでしょう。
先の画像例のケースでは、照射をやめる方法で対処したそうです。
その結果、以下の画像のような状態になったといいます。
硬毛化していた部分がわからないほど、周囲の毛と同じように細く薄くなりました。
毛剃りなどを行うことなく、太い毛が自然になくなったといいます。
硬毛化が起きた場合、人によってベストな方法が異なります。
担当者に相談をして、どのような方法を選ぶべきなのか相談しましょう。
エステ脱毛で硬毛化した場合は、この機会にクリニックに相談して医療脱毛に変えてみるのもおすすめです。
医療従事者に適切な方法で対処してもらえるだけでなく、より高度な施術で永久脱毛を目指せるうえ、肌の状態に合わせた脱毛を始められるでしょう。
硬毛化になりやすい人の3つの特徴
硬毛化は、脱毛した全ての人に生じるわけではありません。では、硬毛化になりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
体毛が薄い
もともと体毛が薄い方は、体毛が濃い方よりも硬毛化しやすいといわれています。
また、体毛が薄い方は硬毛化が起こりやすいだけでなく、一般的には硬毛化しにくい部位でも毛が濃く太くなるケースもあります。
体毛が薄く見た目にもあまり気にならない方がツルツルな状態を目指して脱毛をすると、硬毛化が起こったことで逆に悪目立ちして後悔する可能性もあるでしょう。
硬毛化による悪目立ちが不安な方や、脱毛そのものの必要性にお悩みの方は、施術前の相談をおすすめします。
体毛の密度が高い
体毛が多い方も硬毛化のリスクには注意したいところです。
また、照射がきちんとできず不十分だった場合、発毛組織が活性化するケースも考えられます。
毛が濃い方、密度が高い方は、レーザーを狙った場所に問題なく照射できるかどうか確認しましょう。
毛根が深い
毛根の深さも硬毛化の可能性に影響を与えるようです。
また、熱が中途半端に加わることで刺激になり、硬毛化しやすくなることも考えられます。
毛根の深さは自覚しにくく、深さを自覚できたとしても対策が難しいでしょう。
毛根が浅いほうがレーザーをしっかりと当てやすく硬毛化しにくいですが、毛根の深さについてはあくまで硬毛化が起こりやすいタイプのひとつとして認識しておけば十分です。
硬毛化しやすい部位をイラストで解説
硬毛化が不安な方は、硬毛化しやすい部位を知っておくと対策につながります。
まずは、硬毛化しやすい部位をイラストでチェックしてみましょう。
引用元:自由が丘ファミリー皮ふ科
これらの部位は産毛が多い部位であり、硬毛化のリスクが高い部位といえます。
産毛のような毛が多い人が硬毛化しやすいだけでなく、産毛が多い部位は硬毛化しやすいことも覚えておきたいポイントです。
皮毛角とは、皮膚と毛の角度のことで、この角度が大きい毛も硬毛化しやすいとされています。
皮毛角が大きい部位としては背中が挙げられます。
背中は産毛のような毛が多く、皮毛角も大きいことから、硬毛化を注意したい部位です。
硬毛化は治らない?口コミを紹介
硬毛化してしまった場合、元の毛に戻るのでしょうか?
ここからは、実際に硬毛化した方の口コミから、治った事例と治らなかった事例をチェックしてみましょう。
硬毛化が治った人の口コミ
硬毛化が治った人の口コミを見てみると、レーザーの照射によって変化を感じたという口コミが目立ちました。
とくに、ヤグレーザーを選ぶケースが複数あり、実際に治ったと感じる方もいます。
ヤグレーザーの波長は1,064mmと非常に長く、皮膚の奥深くまで届きます。
なお、ヤグレーザーは硬毛化する可能性が低いレーザーとしても知られており、硬毛化したくない方にぴったりです。
レーザーの種類を変えたことをきっかけに毛が濃くなったという事例もあります。
反対に、レーザーの種類を変えたことで硬毛化が治った事例もあり、硬毛化対策ではレーザーの選び方も重要といえるでしょう。
硬毛化が治らなかった人の口コミ
硬毛化が治らずに悩み続ける方も少なくありません。
硬毛化対策に適しているとされるヤグレーザーを最大出力で8回照射したという方がいますが、硬毛化への効果はみられなかったようです。
治療を重ねても改善されない可能性があることを念頭に置いておきましょう。
なかには、レーザーから針脱毛への変更を視野に入れている方もいて、悩みの深刻さがうかがえます。
これらの部位の毛の濃さがそれほど気にならない方は、むやみに照射しないほうがスマートだといえます。
とくに、全身脱毛で料金が変わらない場合は広範囲を照射したくなりますが、取捨選択をするのも賢い選択といえるでしょう。
硬毛化に関するよくある質問
- 家庭用脱毛器でも硬毛化は起こる?
-
家庭用脱毛器の照射でも硬毛化が起こる可能性はあります。
家庭用脱毛器は誰でも扱えるように、医療脱毛やエステ脱毛よりも低出力で作られています。
そのため、毛根の破壊に必要なダメージを与えられず、硬毛化を促してしまうケースもあるでしょう。
- 硬毛化を予防する方法はある?
-
硬毛化の予防法として挙げられるのが、出力調整です。
脱毛器の出力が低いと毛根へのダメージが不十分になるため、高い出力で照射するほうが硬毛化は起こりにくくなるといえます。
ただし、出力を上げると肌への負担も強くなるため、要望どおりにできるとは限りません。
硬毛化の予防をしたい旨を含めて、サロンやクリニックに相談するとよいでしょう。
- 男女によって硬毛化になりやすさの差はある?
-
硬毛化のなりやすさについては、男性・女性を問わないと考えられています。
男女差でなく、体毛の薄さや密度、毛根の深さなど毛質による差でなりやすさに違いがみられる傾向があります。
- 硬毛化は何回目の脱毛で起こる?
-
一般的に3〜5回目の脱毛で現れることが多いといわれています。
- 色白の人は硬毛化が起こりやすい?
-
色白の方は硬毛化のリスクが高い傾向があります。
肌が白い方への施術では刺激に配慮して出力を下げるケースがあり、十分な熱を与えられずに硬毛化してしまう可能性が考えられます。
硬毛化対策をしている医療脱毛クリニックを選ぶのが安心!
硬毛化が不安な方は、硬毛化対策を行っている医療脱毛クリニックを選ぶと安心でしょう。
硬毛化対策を行っているクリニックなら、予防やアフターケアにもこだわった脱毛を実現できます。
また、医療脱毛では医療従事者が施術を担当するため、不安や心配ごとをいつでも相談可能です。
レジーナクリニックでは、初回カウンセリングで硬毛化・増毛化についての説明があり、納得のうえでレーザー照射を実施しています。
万が一症状がみられた場合は連絡するようアナウンスしており、次回の来院時には該当部位へのレーザー出力を調整するなどの対応を行なっています。
- 初回カウンセリングで硬毛化のリスク説明がある
- 症状が出た場合は随時対応
- 次回診察時にレーザー出力の調整などの対応を行う
引用元:レジーナクリニック
丁寧なカウンセリングでお悩みに沿った脱毛プランを提案してもらえるでしょう。
気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね!
看護師として3年半救急、CCU病棟で勤務。美容クリニックへ転職し3年目。
病院・美容クリニック勤務を通して看護師目線で読者に寄り添った執筆を行っております。
美容施術経験もあるので、自身の経験をもとに現在は美容ライターとして活動中です。
コメント